知的障害と恋 ②
こんにちわん🐶
cherryです💕
前回の続きを書きます。
前回の記事はコチラ ↓
K君の悲痛とも言える声に、二人で応接室で話を聞いた時の事を記します。
〜話を聞くということ〜
私は心理士でもなく、なんの知識もありません。
しかし、K君の心の叫びに耳を傾ける事は出来ます。
K君は、Yさんをとても好きだという事。
そして自分は障害者だから、Yさんへ近づいてはいけないと会社から言われ、辛くて悲しくて夜も眠れないという趣旨の話を、悲痛とも言える絶叫の様に私に話し出しました。
自分が障害者だからみんな怖がって避けてる。
僕を避けないのはcherryさんだけだ。
あいつなんか、わざと僕を避ける。
殴り飛ばしたいとも思う。←お局達の事
ものすごく我慢してるんです。
自分は障害者だからすみません、と皆んなに謝ればいいのか?とも言いました。
私がK君に強く言ったこと。
それは、「障害者」だからでは無い、ということ。
障害者だから恋をしてはいけない、という事は絶対に無い。
恋をする事は人間だから当たり前であって、素晴らしい事だ、という事。
だけど、会社にはルールがある、ということ。
両思いになるという事は、障害者であろうとなかろうと、とてもとても難しい事で、そうなる事はとても素敵な事だという事。
K君の恋をする気持ちを認めてあげると、K君は堰を切ったように声を出して泣き出しました。
私は、
辛いね、恋をすると辛いね、でもK君はそれだけ大人になったね、と抱きしめました。
もう、母親ですね 笑
K君は男の子だよね?
会社の中での恋って秘密にしなきゃいけないルールがあるんだよ?
だから誰も、誰かを好き、とか、あの人とあの人は恋人、とか話さないでしょう?
それはどうしてかと言うと、好きだからこそ相手の子を困らせない為なんだよ。
ルールだからね。
恋をするのは素晴らしい事。
K君もそこまで人を好きになって、素晴らしいよ?
だけど、男だよね?好きな子を困らせたい?
と、問うと、
首を横に振ります。
だよね?
男の子だもん、好きな女の子、守りたいよね?
K君がルールを破ったらYさん困っちゃう。
私はK君の事がとても大事だし、その気持ちを叶えてあげたいと思う。だけど、同じようにYさんの事も大事なんだよ?二人とも大事。
だから、二人ともお仕事続けて欲しいし、ルールは守って欲しいな。
両思いになれるかどうかは分からない。
だけど、そこに障害者だから、という事は関係無い。
私だって両思いになる事はとっても難しくって、両思いになるのって奇跡なの。
好きな人はいても片思いだよ?同じだね?
だけど、相手を困らせるような事はしないよ?
と、話すと、K君は泣きながら、上の人は恋をしちゃダメって言う。
普通に同じ社員としておはようと挨拶したいだけなのに、それもダメって言う。
それも許されないの?と言いました。
そうなのかー。
同じ社員なのにおかしいねぇ。
挨拶は基本だし、いつも元気に挨拶するK君を私はとっても素晴らしいっていつも思ってるから、どうしてそれさえダメなのかなぁ。
恋をしちゃダメだなんて、そんな事できる訳ないよね?
人間だもん!人を好きになる気持ち、当たり前のことだもんね。
それを、やめろと言われても、心をコントロール出来る人間なんていないよ?
障害者だから、好きな気持ち消す事が出来ない訳じゃないよ?
みんなおんなじ。
だけど、消せないけど、その気持ちを外に出さないようにしよっか?
私もそうやって頑張ってるよ?
最初は興奮し、絶叫していたK君も落ち着きを取り戻し、静かに泣きながら、誰にも言えなかった、親にも話したくなかった、辛かった、、と。
私も一緒に泣きました。
どうにかしてあげなきゃ、と思いました。
この純粋な子を辞めさせる訳にはいかない、と強く思いました。
1時間半程話していると、
内線。
例の強いお局から。
大丈夫ですか?
暴力振るわれていませんか?
いやいや、私はあなたとは違う。
K君に批判的なあなたとは。
しかし、K君は、
仕事中すみませんでした。
仕事戻ってください。
ありがとうございます。
そこで、話は終わりました。
話を聞いてからのその後は次回に続きます。
では、また🐶